中東写真情報

記載が新しいものほど上になり、撮影時期・場所は順不同です。

トップページへ戻る

8.クッペ

クッペとは、写真のような円錐形の屋根をした泥と石でできた昔からの家のことで、シリアからトルコ一帯の田舎に見られる。
夏、中は意外にも涼しい。冬は暖かいらしい。

写真のこの集落は、シリアでも最貧地区と言われているが、「日本人が来た」、ということで、昼食を御馳走になってしまった。


















ホブス(パン)、オリーブの実のオイル漬け、チーズ、スクランブルエッグ、ひよこ豆のペースト等が定番。






















集落のこども達。
カメラを持っていると、「スーラ(写真)、スーラ」とせがまれる。
民族が興亡を繰り返した土地だけに、かなり混血している感じ。(?)



















7.カラート・ジャーバル

12世紀に建てられたカラート・ジャーバル(Qul'aat Ja'abar)はユーフラテス川のアサド湖上に残る。
アサド湖は巨大な人造ダム湖だから、この城は昔は丘の上の城だったということなのだろう。
澄んだ湖上の遺跡は印象的だった。




















アサド湖の水は灌漑や発電に使われている。

アサドは前シリア大統領の名前からきている。
現大統領はバッシャール・アサドで前大統領の次男。前大統領の死去により2000年就任。英国で医学を学んだ眼科医。
長男が後継者と見られていたが、交通事故死した。

















アサド湖の水はよく澄んでいる。






















路線バスからはずれるこのような遺跡へはバスターミナルからタクシーで行くしかない。
このタクシーは中国製のCHRY。
人のいい運チャンだった。



















6.ラッカ

アレクサンダー大王によって造られたたという古代都市ラッカ(Raqqa、シリア)はユーフラテス川のデリゾール上流約130kmにある。
13世紀モンゴル軍によって破壊されたが、高さ5mの城壁が延々と残る。




















ラッカの中心地。






















トラックに乗って仕事に向かう女性たち。






















ラッカのバスターミナル付近の町並み。
ゴミが目立つ。公共の場はどこも散らかし放題。
市町村と契約の清掃業者が時々掃除する。




















シリアでは町村内・町村間にはセルビスと呼ばれる10人乗り程度のワゴンが走っていて便利。
写真はセルビス内部の様子。




















5.カラート・ラハバ

ドゥラ・エウロポスの上流約50kmにあるカラート・ラハバ(Qal'aat Rahbeh)遺跡。
カラートとは砦のことで、13世紀マムルーク朝によって建てられた。
マムルークとは奴隷のことで、マムルーク朝は奴隷だった軍人が起こしたイスラム王朝。

文明の十字路、民族、宗教が興亡を繰り返したシリアはとにかく砦や城の遺跡が多い。
カラート・ラハバは日干しレンガで作られていて、モンゴル軍の侵攻をくいとめたが後放棄された。

















国道で路線バスを降りてから遺跡まで数km歩かなければならなかったが、親切なこのシリア人がオートバイに乗せてくれた。帰りは徒歩。
田舎のシリア人は素朴で、外見に似合わず極めて親切。
(2007年3月末撮影)

砦の手前には深い空堀がある。

















道で出会った農家の父子。





















4.ドゥラ・エウロポス

ユーフラテス川沿い、マリ遺跡の上流約30kmにあるドゥラ・エウロポス(Doura Europos)遺跡。(シリア)
紀元前(BC)3世紀アレクサンダー大王の部将セレウコスによって造られた軍事都市。





















遺跡にころがっていた珍しい石をみると、方解石の塊りだった。石垣に使われていたり、あちこちにあった。
石灰岩の結晶が方解石で、方解石が密になったものが大理石(結晶質石灰岩)。
非結晶質石灰岩でも綺麗なものは大理石(marble)やアラバスターと呼ばれ、中東では建物の内装材として多用されている。


















3.アラビックコーヒー

コーヒー愛飲の習慣は13世紀アラビアから始まった。
昔、西田佐知子の歌「コーヒールンバ」にもあった・・・ ♪昔アラブの〜♪

写真がアラビックコーヒー。大きいおちょこのような茶碗で出される。少ししか入っていない。砂糖もミルクもなし。酸味がある。
手渡しで出されるので、一気に飲み干して返すのが礼儀。
因みにコーヒーはアラビア語のカファが語源。

コーヒー発祥地とは言っても、シャイ(紅茶)にスッカル(砂糖)をたっぷり入れて飲む人が多い。
スッカルもシュガーの語源。













写真は中東で一般的なトルココーヒー。
普通デミタスカップで出される。カルダモンという香料が入っていて濃厚な味。コーヒーの粉が沈殿するので、上澄みを飲む。

中東では欧米のコーヒーは「ネスカフェ」と呼んでいて、インスタントが主流。

















2.アルプスの山々

コルナグラート展望台からモンテローザ(4,634m)とコルナー氷河。

登山電車で登って、ハイキングでお花畑を下る、最高!!
中東の灼熱の砂漠と比べると、夏のスイスは天国のようだった。



拡大写真















インターラーケンからユングフラウを望む。






















シルトホン展望台からのユングフラウ三山。
左から、アイガー(3,970m)、メンヒ(4,099m)、ユングフラウ(4,158m)。





















アイガー北壁。






















シャモニーモンブラン(フランス)のエギュイデミディ展望台から望遠でのモンブラン(4,808m)。
たおやかな山容。





















中東とは打って変って夏でも冷涼なシャモニー。
モンブランへの登山基地。




















1.マッターホルン

以前、酷暑の中東を離れて、1週間スイスでの夏休みを満喫した。
スイスと言えばマッターホルンと言うことで、まずはツェルマットからのマッターホルン(4,478m)。
神々しい。



拡大写真
















シュヴァルツゼー展望台から帰りの最終ゴンドラ(午後2時半頃:早過ぎ!)に乗り遅れてしまって、ツェルマットのホテルまで6時間のハイキングを強いられた。
幸い夏時間だから午後9時頃まで明るかった。




















マッターホルンはいかにも登山者を拒んでいるような山容だが、装備を整えてガイドを雇えば、中級の登山者(私?)でもある程度の高さまでは登れるらしい。

こちら側後方にはアルプス第2の高峰モンテローザもある。



















見る場所により姿は一変する。
これはクラインマッターホルン展望台近くからのマッターホルン。
写真のように雲湧くマッターホルンは地元では「パイプをふかすマッターホルン」と呼ぶらしい。

夏にツェルマットへ行ってもマッターホルンが見える確率は高くないらしい。
3日間とも快晴で見えたのは、日頃の行いの所為か。
クラインマッターホルン展望台は展望台自身3,883mあり、遠くにはアルプス最高峰モンブランも見えた。
















マッターホルンにはチーズフォンデューがよく似あう。








































このページの先頭へ


トップページへ戻る