中東写真情報

記載が新しいものほど上になり、撮影時期・場所は順不同です。

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7.デリゾールとユーフラテス川

ユーフラテス川と少年達。
シリア東部の町デリゾール(Deir-Ez-Zor)にて。
ここから120km程下流にマリ遺跡がある。




















デリゾールは、ユーフラテス川沿いに緑は少しあるものの、周りは砂漠(シリア砂漠)で、夏は酷暑で有名。

デリゾールで2人組の若い日本人女性旅行者と出会った。日本人女性は珍しいので、若い交通警察官に質問攻めにあっていた。
彼女達曰く、「砂漠が好きで、初めての海外旅行はサハラ砂漠だった」、とのこと。


















シリアにも石油等の地下資源が無いわけではなく、デリゾールの砂漠地帯では、石油、天然ガスを産する。
写真はデリゾールの天然ガス精製所。




















天然ガス井戸。





















6.マリ

世界最古文明メソポタミアの都市遺跡マリ(Mari)はシリアのイラク国境に近い、ユーフラテス川沿いにある。
BC3000〜BC1700年に栄えた。
20世紀フランスの発掘により、粘土版に刻まれた楔形文字のマリ文書が発見された。
それには、旧約聖書の記述にあるような族長(アブラハムのような)とその一族のことが書かれているという。
アブラハムは、ユダヤ人の父祖(旧約聖書)、及びアラブ人の父祖(コーラン)と敬われている人物であり、神に試されて、息子のイサクを生贄に差し出した。
















マリ遺跡の看板には、故意かどうか知らないが、ミススペルが目立つ。






















マリはバビロニアのハムラビ王によって破壊された。
遺跡には昔の栄華の面影はなく、ユーフラテスの平原にポツンと佇む。

このマリ遺跡は、イラク国境から10km程のところにあり、日本外務省の海外安全情報(リンク参照)では、「渡航延期を勧める」とあるので、行かない方がいい場所。

















5.カインとアベル

旧約聖書に出てくるアダムとイブの息子達のカインとアベルの話は、兄カインが弟アベルを殺してしまう、という人類最初の殺人事件の話だが、その現場と言い伝えられているのがここ。
現在はアルバイーンモスク(40人の聖者モスク)となっているが、旧名はケーブオブブロッド(血の洞窟)。
場所は、ダマスカスのカシオン山系の東。



















ダマスカスからも見える。

人類の始祖アダムとイブの息子達だから、「一体何年前の話やねん?」ということになるが・・・・。




















カシオン山からダマスカス北東部を撮った写真。
中央やや左上に点として映っているのが、アルバイーンモスク。




















4.聖書

コーランには聖書の登場人物が沢山出てくる。アダムとイブ、アブラハム、モーゼ、ダビデ、ソロモン、イエス、等々。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同じ一神教だから、ユダヤ教の神(ヤハウェ)もキリスト教の神(主)もアッラーも同じということ。

「まんが聖書物語」を買って読んでみた。
コーランは説教的なのに比べて聖書は物語的である。

















ユダヤの民の苦難の話(旧約聖書)、キリストの奇跡の話(新約聖書)とも面白い。
まんがだから特に分かりやすく面白かった。

旧約聖書のユダヤ選民思想は鼻につくが、度重なる苦難と闘っていくストーリーは小説以上に面白い。
キリストには奇跡あり過ぎ。死人を生き返らせたり、水の上を歩いたり、・・・。でも、博愛を唱えたことが後々の人々に受け容れられ、世界宗教になったのであろう。















3.コーラン

コーランは唯一絶対神アッラーがムハンマドに下した啓示で、114章から成り、イスラム教徒の生活、行動の全てを律する。

アラブの友人からアラビア語逐条英語訳版をもらったので、索引から興味のある所を拾い読みしている。
「コーランはアラビア語でないとコーランとは言えない」、とのこと。
そこで、コーランCDももらった。意味は解らないが、誦読が抑揚があって心地よい。

















天国の記述では、7つの天国があり、ジハード(聖戦)で殉教したムジャヘディン(イスラム戦士)は最高級の天国へ召される。
そこには、複数の見目麗しい処女妻が待っていてくれる。
ワインの流れる川があって、飲み放題でも、二日酔いにはならない、等々。

コーランは現世での飲酒は悪としているが、天国ではいいらしい。
















2.ギザのピラミッド

古代世界七不思議の内、唯一現存するギザのピラミッド。(BC2500年頃建造)
右がクフ王、左がカフラー王のピラミッドで、クフ王のピラミッドの方が少し高く、約150mある。
スフィンクスはカフラー王のピラミッドを守っている、というのが定説だが、ピラミッドよりかなり前に建てられた、という説もある。



拡大写真















カフラー王のピラミッドには頂上付近に化粧石が残っている。
化粧石は全面を覆っていたが、AD1301年の大地震で崩れ、建築資材としてカイロに持ち去られた、とのこと。




















以前はクフ王のピラミッドは登頂が許されていたが、転落事故が多いので現在は禁止されている。
毎日、先着何人かは有料でピラミッドの中へ入れる。
中は意外にも湿気が高い。入場者の湿気か?



















ギザの三つのピラミッドの内、一番小さいメンカウラー王のピラミッド。

クフ王は50年間統治し、弟のカフラーが王位を継ぎ、その後クフ王の息子メンカウラーが継いだ。



















1.ドーハ

昨日(6月10日)カタールのドーハでトランジットしたところ、アラビア半島内陸部の砂嵐のため、ドーハでは視界が2kmとのことだった。
アラビア半島は殆んど砂漠だから、強風が吹くと砂嵐が起こる。
写真は黄砂(?)に煙るドーハの高層ビル街。



















ドーハ空港もこの状態。
ドバイ空港と並んで、アジア、ヨーロッパ、アフリカのハブ空港として賑わっているが、時々、砂嵐の影響を受けるらしい。




















集塵車はフル稼働。






















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